マンションを購入(完成)から10年以上が経過したマンションで「大規模修繕工事」を実施されます。 なぜ「大規模修繕工事」を行うのでしょうか。次に示す点がポイントかと一般的に言われています。
1.マンションも購入(完成)した際には、綺麗な建物であったと思われます。マンション(建物)は、10年以上にもなれば外壁に汚れや、塗装の劣化、外壁タイルの剥がれ、屋上防水の劣化等が発生し酷い場合には、雨漏れ等が発生するケースがあります。 そのため、マンション全体の外壁・防水に関する「大規模修繕工事」を施工し、マンション購入(完成)した時のように美観・機能を元通りに戻そうというのが目的です。
2.マンションは、主に鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造等の構造の採用されています。 鉄筋コンクリート造の建物では、コンクリートの劣化(中性化)が進行します。定期的な「大規模修繕工事」を怠るとコンクリートの中性化が進行しコンクリートの強度を確保しているコンクリート内の鉄筋に影響し鉄筋コンクリートが破壊される場合があります。 鉄筋コンクリートが破壊されますとマンションの使用が出来なくなる場合がありますので、ぜひとも定期的な「大規模修繕工事」の実施を行って頂きたいと思います。
3.マンションには、各種の設備が設置されています。皆様は当然のように思われて住んでおられると思います。 マンションの設備は、電気関係製品であったり、鋼製の製品であったりします。 それぞれの製品には、耐用年数や劣化進行・錆の発生等があります。 マンションの設備は、それぞれ定期点検を行い、部品交換、全てを新しくする更新工事等が必要になります。その理由としてマンション本体は、80年~100年程度使えると言われていますが、マンションの設備の寿命はそれほど長くありません。 それぞれの設備毎に部品交換、更新工事の時期が各メーカー等で設定されていますので、メーカーの指標をベースにして実際の状況を調査・診断のうえ適時に部品交換・更新工事を実施を行って頂きたいと思います。
|