大規模修繕工事プロポーザル方式
大規模修繕工事・プロポーザル方式
施工会社の選定方法が大規模修繕工事の成功の鍵
発注方式には、管理会社(責任施工方式)の他、以下の設計監理方式、プロポーザル方式があります。プロポーザル方式については、次の項目に記載していますので、ご参照ください。
プロポーザル方式について
① 施工会社から提案を受け、管理組合主導で施工会社の選定ができる
プロポーザル方式では、管理組合主導で見積業者の募集、見積依頼先の選定、施工会社からの提案、施工会社の選定・決定ができます。
② 予算に合わせた工事内容を決定できる
管理組合主導で施工会社を選定できるため、施工会社の提案・見積金額を参考に工事内容をアレンジし施工会社と交渉を進めながら予算に合わせた工事内容が出来上がります。
③ 悪質コンサルタント等の不正を防ぎ、高額発注を防ぐことができる
施工会社選定にあたり、悪質コンサルタントによる不正な価格の操作など、国土交通省が通達を出すなど問題になりました。
設計監理方式では、設計コンサル料を安い価格で受注し、管理組合が気づかない裏で施工会社との密談により施工会社の指名を行い、指名した施工会社が受注するように価格調整を行ない、結果、管理組合は高額な発注となります。
設計コンサルタント会社・管理会社等は、受注した施工会社からバックマージンの受け渡しが不正に行われます。
プロポーザル方式で管理組合が得られるメリット
① 大規模修繕工事の適正化により長寿命マンションを目指しましょう
プロポーザル方式を採用することにより管理組合の予算に合わせた適正な価格で大規模修繕工事を実施することにより、修繕積立金を有効に他の工事を実施できます。
② 修繕積立金の値上げの抑制となります
管理組合では、長期修繕計画において各種の工事の予定が立てられ、その工事を行うために修繕積立金の値上げが付きまといます。
出来れば、修繕積立金の値上げは避けたいものです。